EBM/EBMerフェローシッププログラム
2025/03/03
EBM/EBMerフェローシッププログラム2024
昨年4月から講習を受けていたEBMの勉強会。医療者はエビデンスを基に最良の治療をしましょうと言う理念のもと月に1回のペースで勉強会が開催されます。RCT(ランダム化比較試験)、コホート研究、症例対照研究、SR(システマティックレビュー)などの読み方を勉強し、3/1にラスト11回目の実践大会が行われました。これは自身でCQ(クリニカルクエスチョン)を設定して自分でRCTを探してそのRCTを批判的吟味するというものです。
私はPPI関連ポリープに関してCQを立てて論文を探しました。初めは力価の強いP-CABの方が胃底線ポリープや過形成性ポリープは増えるだろうと安易に考えていたのですが、RCTやSRを見ていくうちどうやら力価が強ければポリープが発生しやすいといったことではない様子。力価の低いPPIでも胃底腺ポリープはできるよう。力価は関係ないとしても服用期間が長ければそれだけポリープ発症リスクは上がるのでは?と思い服用期間も確認するも有意差なし。
結局モヤモヤしたまま実践大会へ。まず、ドクターの前で発表することが初めてな私。かなり緊張しておりました。さらに発表にパワポを使用したのですが、これもほぼ使ったことがなくあまり良い発表ではありませんでした。案の定色々ご指摘を受けまして少し凹んでしまいましたが、かなり良い勉強にはなりました。具体的には逆食の症状がある人がP-CABを使用しポリープができたためH2ブロッカーへ切り替えたが、また逆食の症状が出たためPPIにしたいとドクターより相談あり。私はどのPPIが良いか考えていたのですが、発表の時にEBMの先生方からPPI関連ポリープは癌化しないし、逆食症状が強ければP-CAB継続のままで良いのでは?無理にH2ブロッカーへ切り替えて症状再燃してしまったら患者さんが辛いだけだよと。。。ごもっとも!!!PPI関連ポリープは癌化のリスクがかなり低くポリープ自体もほぼ良性のためそのままでも良いとされています。
私はポリープを少なくすることばかりに気を取られていて基本的なことを忘れておりました。まだまだ未熟も未熟。思い知らされましたが、へこたれてないでまた次の勉強をしていきたいと思います。
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